183 きのこの王様
パリのマルシェ(朝市)でも見かけるようになった秋の味覚、きのこ。
今が旬ということもあり、先日、森へきのこ狩りに出かけました。
今年は10月頃まで雨不足ということもあって、なかなかその姿を見せてくれなかったきのこ達ですが、11月に入ってきのこ日和(?)の雨や曇りの日が続き、一気に大きくなったようです。
- クルメル(coulemelle:15cm~30cmくらいで薄い茶色のきのこ)
- ピエブル(pied bleu:柄の部分が青紫色のきのこ)
- ロゼ デ プレ(rose des pres:若いもは傘のうらがピンクで背が低く、柄の部分が白のきのこ)
- アマニット チュ ムッシュ(amanite tue mouche:真っ赤な傘の毒きのこ!)
…など、森にはたくさんのきのこが。
そして、今年もきのこの王様…
- セップ ドゥ ボルドー(cepe de bordeaux:日本で言うところの松茸)
…も発見しました!
緑の苔の上にポツンと茶色い傘と黄色い足で立っているその王様は、絵本に出てくるような可愛らしい出で立ち。
可愛い!と思いつつも、やはり美味しくいただくのが目的。
適当な大きさに切って、フライパンにバターを敷き、水分がなくなるまで炒めたら、塩と胡椒を少々。
最後はお皿の上で飾り付けのみじん切りパセリをパラパラと、いたって簡単シンプルレシピ。
今年は味も香りも抜群で、牛肉ステーキのお供にしても負けないくらいのパンチのあるセップ茸でした。
皆さんも、マルシェ(朝市)や森でセップ茸に出会ったら、どうぞお試しください。
ちなみにフランスでは、基本的に薬剤師さんはきのこについての勉強をしていて、スペシャリストの方が多いのだとか。
もし、フランスの森できのこを取る機会があって判らないきのこを見つけたら、薬局に持って行って聞いてみましょう。
それではボナペティ(bon appetit)!