139 バレリーナがいっぱい
昼間の時間が長くなり、ここパリにも爽やかな季節が訪れました。
そして、街往くパリジェンヌたちも、すっかり夏らしい装いになっています。
私は、パリジェンヌは流行に流されない人たちだと思っていたのですが、日本ほどではないにしろ、パリでも同じような格好をしている人が意外と多いことに、最近気が付きました。
その1つが、段スカート。
…と書くと野暮ったいのですが、3段か4段に切り替えしが入ったフレア スカートです。
特に、バレリーナのチュチュ(衣装)のような長めの白い段スカートは、有名ブランドのお店でも、また、安売りの洋品店や古着屋さんの店先でも、アイ キャッチとして1番目立つところに飾られています。
また街中では、小さなマドモアゼルから上品なマダムまで、幅広い年齢層の女性たちがこのスカートをはいて颯爽と歩いています。
そして、トー シューズ(バレリーナが爪先立ちをして踊るための靴)の様に足首にリボンを巻いて履くタイプのサンダルか、有名なレペット(repetto)のバレエ シューズ(底がペタンとした、全体的に柔らかい靴)などと合わせれば、バレリーナ ルック(?)のできあがり。
先日、お友達同士でしょうか、仲の良さそうな中学生くらいの女の子が2人、ひざ丈の段スカートとリボンを巻くタイプのサンダルをお揃いで履いて、飛び跳ねるようにして通りを歩いて行きました。
片方の女の子のスカートは白、もう片方の女の子は黒。
まるで白鳥と黒鳥のお姫様みたいで、とっても可愛らしかったのです。
この夏、パリの街がこんなバレリーナでいっぱいになるのでしょうか。