121 田舎のアンティークショップ
南フランスにある小さな村、ランス レスタン(Lens Lestang)に行ってきました。
旅の目的は、その村にあるバッグのアトリエを訪ね、新しいバッグのデザインなどについて打ち合わせをすること。
しかし私達にとっては、旅行のガイドブックには載っていない南仏の小さな村を訪ねて、その自然やそこに暮らす人々との出会いが何よりの楽しみだったのです。
TGV(フランスの新幹線)が停まるヴァランス(Valence)の駅から、ランス レスタンの村までは車で約1時間。
途中、オートリーブ(Hauterives)という町の外れに、可愛らしいアンティークのお店がありました。
お店の中に入ってみると、古そうな家具や陶器のお皿、ガラスの器などが、まるでそこで誰かが生活しているかのように置かれていました。
また、お店の隣りにある物置の中には、ブロカント(brocante:古物、古道具)の台所用品やかごなどが、埃をかぶって並んでいました。
さらに、お店の裏へと回ってみると小さな工房があり、優しい笑顔の、でも頑固そうなご主人が、古そうな木の棚を一生懸命に直していらっしゃいました。
やはり、アンティークの家具も、このご主人の様に丁寧に修理してくださる方がいらっしゃるからこそ、現代でも使うことができるのだな~と思いました。
なお、今までにも当店のブログやコラムの中で、パリや南仏リル シュル ラ ソルグ(L'Isle sur la Sorgue)の蚤の市についてはご紹介いたしましたが、フランス中、小さな田舎町に行っても、私達が想像している以上にアンティークのお店はあるようです。
いつの日か、フランスの田舎のアンティークのお店を訪ねて、のんびりと旅するのも面白そうですね。