117 時の流れを愉しむ散歩

先日、町全体が世界遺産に登録されているプロヴァン(Provins)の町を訪ねたことをきっかけに、少しだけ世界遺産について調べてみました。

2004年07月現在、世界には788の世界遺産があり、フランスには28の遺産があるそうです。

有名なヴェルサイユ宮殿(Palais de Versailles)やモン サン ミシェル(Mont Saint Michel)などがそうですが、驚いたのは、パリのセーヌ河岸もその1つであるということ。
毎日のように見て、そして歩いている身近な景観が、世界遺産なのだということを知り、とても嬉しく思いました。

なお、パリの街中には、賑やかだったり騒がしかったりする場所が多いのですが、このセーヌ河岸に来ると、それが嘘のよう…。
不思議な、ゆったりとした時の流れを感じます。

またここでは、ブキニスト(bouquiniste:露店の古本屋)の店主がゆっくりとパイプを燻らせていたり、日がな1日キャンバスに向かうおじいさんに出会ったり、カラフルなマフラーをなびかせながら元気に子供達が走って行ったりと、心休まる光景を目にすることが出来ます。

そして、そのどれもが、このパリのセーヌ河岸の景観の一部…。
世界遺産に登録されているのは、単に河や建物だけでなく、ここに生きる人達や、ここに吹く風をも含んでいるのかも知れません…。

皆さまもパリにいらした時、是非、セーヌ河岸をゆっくりとお散歩してみてください。
そして、セーヌ河がもたらす、ゆったりとした時の流れを楽しんでみてください。