115 お先真っ暗?

フランス パリで、アパルトマンの部屋を探していた時のこと。
夜遅くなってから、アパルトマンの部屋を見せていただいたことがあります。

大家さんから事前に伺っていた暗証番号を入力して通りに面したドアを開け、アパルトマンの敷地内に入ることは出来たのですが、私達の目の前に広がっていたのは真っ暗な闇…。

そこから部屋へと続く廊下には電灯が点いておらず、何も見えなかったのです。
しかし、私達は電灯の点け方が分からなかったので、真っ暗闇の中を、恐る恐る、壁を伝って奥へと進むことになりました…。

パリに住んだことがお有りの方ならご存知のことと思いますが、アパルトマンの廊下や階段の電灯は、時限式が一般的。
日本のように夜の間は常に電灯が点いているのではなく、壁に付いているボタンを押すと、一定の時間だけ(1分~2分くらい)、廊下や階段の電灯が点くしくみになっています。

そして、電灯が点いているその間に、自分の住む階へと上がり、部屋に入ります。

なお、部屋に入る前に電灯が消えてしまった場合には、廊下の端や階段の踊り場などの壁に付いている別のボタンをもう1度押し、ふたたび電灯を点けて先へと進みます。

また、アパルトマンの廊下や階段に限らず、街中のカフェのトイレも同じこと。
壁に付いているボタンを押すと、しばらくの間、電灯が点きます。

なお、長い間トイレに入っていると電灯が消えてしまいますので、そんな時には慌てずに、もう1度ボタンを押してください(初めての方は、相当ビックリなさると思いますが…)。

また、先日、小さな町のカフェでトイレに入った時のこと、壁に付いていたボタンを押したのですが、電灯が点きませんでした。

壊れているのかな?とボタンに目を近づけてみたら、小さなつまみになっていることが判りました。
そのつまみがタイマーになっていて、つまみを右に回した分だけ(時間だけ)電灯が点くしくみだったのです。

皆さまもフランス パリにいらした時、アパルトマンの廊下や階段、トイレなどの電灯が消えても、ビックリなさらないでくださいね。