114 ちょっぴり自慢げ
フランス パリでお世話になっている方々に、ちょっとしたお礼の品を差し上げる時、私達は日本のお菓子を持って行きます。
有名な菓子司の和菓子ではなく、日本の普通のお菓子です。
パリに来てすぐの頃には、あられや金平糖、干菓子といった、いかにも日本らしいお菓子を持って行ったのですが、最近になって、もっと一般的なお菓子の方が喜ばれるということが判ってきました。
ここで言う、もっと一般的なお菓子とは、日本のスーパーマーケットやコンビニエンス ストアなどに売っている100円~200円くらいのもの。
チョコレート入りのクッキーや、クリームが挟まったウエハース、スライスしたアーモンドがふり掛けてあるパイなどのことです。
もちろん、よく似たお菓子はフランスにもありますが、日本のお菓子の方が、味も甘さも繊細なのです。
そして、日本のお菓子の美味しさは、お菓子を食べた方からの反応を見ても明らかです。
- 「んも~、夢の様に美味しかったわ!(宙に浮かんでいくようなジェスチャー付き)」
- 「ねっ、あのお菓子はフランスでも買えるのかしら? あなたはどこで手に入れたの?」
- 「わ~い、このお菓子は私のものよ!(ご夫妻に差し上げた時に、奥様がご主人におっしゃったジョーク、でも半分本気)」
- 「あの日、とても仕事が忙しくって、やっと終わった後にお菓子をいただいたのよ。そしたらと~っても美味しくって幸せだったわ!(とびっきりの笑顔付き)」
フランス パリと言えば、おしゃれでグルメなイメージがありますが、そのフランスで、日本の、それも普通のお菓子をこんなにも喜んでもらえると、日本ってすごいでしょ?と、ちょっぴり自慢げになってしまいます。