101 日本の色、フランスの色
日本には、いかにも日本らしい色の名前があります。
桜色、藍色、鶯色など…。
そして、このように表現すると、ピンク、青、緑などと表現するよりも、ずっと豊かに色や風情を感じます。
フランス パリに来て、ファッションに関わる品物を扱うようになり、お店の方とのやり取りの中で「フランスらしいなぁ~」と思う色の表現を耳にするようになりました。
ピンクはローズ、紫はプラム、緑はオリーブ…といった具合です。
また、同じ品物でも、ピンクのバッグというよりは、ローズのバッグというほうが素敵に思えたり、紫のボタンよりは、プラムのボタンのほうが愛着が湧いたりもします。
ちなみに、以下は当店で新しく取り扱い始めた、腕時計のベルトの色。
素敵だなぁ~と思った色の名前をご紹介いたします。
- ヴュー ローズ(vieux rose:古いピンク)
- ミヨゾティス(myosotis:わすれなぐさ)
- ミモザ(mimosa)
- サフラン(safran)
- コニャック(cognac)
- ボルドー(bordeaux)
- ポム(pomme:青りんご)
色を言葉で表現することは難しいけれど、その名前によって色のイメージまで変わってしまうから不思議です。