096 01月09日(日)その4
飛行機は、ロンドンのヒースロー空港に到着した。
「ロンドンは、1年のうち366日が霧だ」
…なんて言う人がいるように、今日のロンドンも小雨まじりのお天気だった。
パリのシャルル ド ゴール空港行きの飛行機に乗り換えるため、ターミナル1から4へと移動して搭乗の時を待つ。
ロンドンからパリに向かう飛行機は小さな飛行機だった。
また、乗客も少なく、空席が目立つ。
飛行機は、約45分でパリのシャルル ド ゴール空港に到着した。
お天気は曇り、寒くはない。
空港の建物から外に出て、街の匂いを嗅ぐ。
新潟とも、また東京とも、明らかに異なる街の匂い。
夜のこの時間、あたりが暗くてよく見えない分、街の匂いが増幅されているように感じる。
ほどなく、エール フランス航空のバスが来て、それに乗り込む。
バスのドライバーは思いのほか美しい女性だった。
「こんばんは。リヨン駅まで2人、お願いします」
「じゃ、24ユーロ(約3,360円)になるわね」
バスは乗客を乗せると扉を閉め、パリの街中に向けて静かに走り出した。