068 あれは誰? 犬? 狼?

夕方、辺りが薄暗くなる頃のことを、日本では「たそがれ時」といいます。
この言葉は「誰そ彼れ」からきており、「薄暗くて、人の姿の見分けがよくつかない頃」という意味だそうです。

ところで、先日、パリでお世話になっているフランス人のご夫妻と、郊外へドライブに出かけた時のこと。
帰りが遅くなり、パリへと戻る途中で、辺りが薄暗くなってきました。

なお、フランスでは夕方の薄暗くなる頃を、「アントレ シアン エ ルー:entre chien et loup(犬か、狼か、見分けがよくつかない)」と言うのだとか。
狼が出てくるとはヨーロッパらしいな~と思いつつも、ものの見分けがよくつかないという点では、日本もフランスも似ているのだと、嬉しくなりました。

そして、日本では「たそがれ時」と言うことをフランス人のご夫妻に伝えると、深くうなずいてくださいました。
国や文化は違えども、こういう感覚は似ているのですね。

なお、他の国ではどんなふうに言うのかな…なんてぼんやり思っていたら、遠くにエッフェル塔の灯が。
でも、こればかりは東京タワーとは間違えません。