028 歌声は遥か彼方に

6月21日は、フランスの音楽の日(Fete de la musique)。
街中のあちらこちらで大勢の人たちが音楽を演奏し、歌い、踊り、楽しんでいました。

大通りに面した目立つ場所には若者達が集まり盛り上がっていましたが、音楽の日は何も若者だけのものではありません。

私達がお邪魔したヴィラージュ サンポール(Village Saint Paul)では、ご年配の方々を中心としたコーラス隊によるコンサートが開かれました。
フランスを中心とするヨーロッパの伝統的な音楽なのでしょう、どれも聞いたことのない曲ばかり。
しかし、その美しい歌声はパリのアパルトマンの中庭にこだまして、さらにはサン ポール教会(Eglise Saint Paul Saint Louis)の屋根を越え、夕暮れのパリの空に吸い込まれていきました。

ご近所の方々とともに石畳の上に腰を下ろし、美味しいワインを飲みながら、暮れゆくパリの空を見上げていると、なぜだか涙が出そうなほどに幸せな気分…。

あぁっ、本当に贅沢…。
本当に、生きることを楽しんでいる実感…。
フランスの音楽の日って、なんだかとっても素晴らしい!