015 水平線と地平線

先週の日曜日、初めてフランスの海、大西洋を見ました。
フランスの北部にあるディエップ(Dieppe)と、ル トレポート(Le Treport)という2つの港町を訪れたのです。

とても日差しの強い日だったのですが、吹く風はまだ冷たく、いかにも春の海という感じでした。
そして、初めて見る大西洋にはもちろん感激したのですが、それ以上に感激したのが、パリと2つの港町との間に広がる風景でした。

パリから2つの港町までは直線距離にして約150km。
その間、なだらかな丘が幾重にも続いています。
そう、北海道にある、美瑛の丘がひたすら続いているような景色…とでも言えば、想像していただき易いかも知れません。
遥か彼方に地平線が見え、そして地平線までの間は、なだらかな緑の丘の連なりです。

また、ところどころにある黄色い部分は、油を採るために栽培されている菜の花畑。
地形そのものも素晴らしいのですが、この丘の緑と菜の花の黄色のコントラストが、より一層、風景を美しくしていました。

またそこには、爽やかとしか言いようのない風が、静かに吹いていました。