002 中国+日本=?
先日、パリに住むフランス人のご夫妻と、夕ご飯をご一緒させていただいた時のこと。
シャポネという言葉を教えていただきました。
あっ! そこのあなた、フランス語の辞書を調べても、載っていないと思いますよ。
なぜならば、シャポネとは、中国の…を意味するシノワ(chinois)という言葉と、日本の…を意味するジャポネ(japonais)という言葉を合せた造語だからです。
パリの街中にはたくさんの日本食レストランがあるそうですが、その多くは中国系経営者によるもので、日本料理も出せば中華料理も出す、というお店なのだとか。
後日、パリの街中を歩いていた時、看板に「中華料理・日本料理」と書かれたお店を見つけました。
このように中国風と日本風を合わせたものをシャポネと呼ぶそうですが、何もレストランに限ったことではないようです。
先日もテレビ番組のひとコマで、チャイナ ドレスを着た美しい女性が、畳の上に正座して、いけばなをするシーンがありました。
多少なりともいけばなをたしなむ僕にとっては、とても新鮮な光景でした(チャイナ ドレスの裾から見える美しいおみ足にドキドキしました!)。
やはりフランスの方々からすると、中国も日本もアジアの国。
国として異なることはもちろん解っていらっしゃいますが、文化や習慣は似ているように映るのでしょう。