005 ル デトゥール

ル デトゥールとは、「回り道」とか「遠回り」という意味。
ホテルやレストランなどを星の数で格付けしているフランスの某有名ガイドブックでは、「回り道をしてでも寄る価値のあるお店…」なんて表現を用いているそうですが、そう、このル デトゥールもそんなお店の1つです。

そして店主のオリヴィエ ボォウ(Olivier BRAULT)さんも、ご自身のお店の名前をたいそう気に入っていらっしゃいました。

ル デトゥール
ル デトゥールのウィンドウ。

【歴史】

店主のオリヴィエさんがこのお店を始めたのは5年前。
それまでは24年間、銀行にお勤めだったそうです。
しかし勤めていた銀行が買収されたのを機に退職。

そして、いままでとはまったく異なる世界へと、人生の舵をきったのだそうです。
「前のお仕事と今のお仕事を比べてみてどうですか?」なんて聞いてしまった僕に、「前の仕事は本当にストレスがいっぱいだった。
もちろん、今の仕事もこれはこれで大変だけど、とにかく毎日楽しくやっているよ!」と力強く答えてくださいました。
似たような境遇を持つ僕にとっては、その一言がどれほど嬉しく、そして頼もしかったことか…。

オリヴィエ ボォウさん
店主のオリヴィエ ボォウさん。
いつも満面の笑みで迎えてくださいます。

【店舗】

ル デトゥールは、バスティーユから西に伸びるサン タントワーヌ通りから北側に少し入った小径の角にあります。

お世辞にも大きなお店とはいえませんが、角地に立っていることが功を奏し、よく目に付きます。
また、ショーウィンドウがとても美しくディスプレイされているため、それがお店の存在感をより一層引き立てています。

店内にはきれいな色合いのテーブルクロスやトーション(torhon:食事用のナプキン)、キッチン用品などがたくさん並べられており、その美しい品々を眺めているだけで、楽しい食事の時間を想像してしまいます。

●店名
ル デトゥール(Le Detour)

●所在地
ル デトゥールは、都合により閉店いたしました。

ル デトゥールの外観
大きなお店ではありませんが、角地に建っているのでよく目立ちます。

ル デトゥールの入り口
ル デトゥールの入り口。
明るく上品な雰囲気。

ル デトゥールの店内
店内の様子と店主のオリヴィエさん。
いつも明るい店内。

【商品】

オリヴィエさんは、以前、パリの街中にあるお土産屋さんに並べられていた品々のデザインや品質を見たとき、とても残念に思ったそうです。
パリにはもっと素晴らしいものや美しいものがたくさんあると…。

そして今、自らの目で確認し、納得した商品を、観光客の皆さんだけでなく、パリに住む方々にも提供しています。
美しく洗練されたインテリア用品が好きだという彼ですが、現在はその中でもテーブルクロスやトーション、ランチョンマットなど、テーブルを美しく彩る用品を中心に扱っています。

そして、「おっと、僕はただ物を売っているわけじゃないんだよ。美しさや心をみんなに届けているのさ」と、インタビューの最後に付け加えてくださいました。

色鮮やかなテーブルクロス
色鮮やかなテーブルクロス。
明るく楽しい食卓を演出します。

トーション
フランスの伝統的な柄を再現したトーションも人気商品の1つ。

テーブルクロスやキッチン用品
色とりどりのテーブルクロスやキッチン用品が並びます。