010 バイヨンネ
ホテルやレストランの格付けで有名なミシュラン ガイド。
その中でビブ グルマン(お手頃なお値段で美味しいお料理を食べることができるお店)として紹介されたレストランを実際に訪ね、お料理や雰囲気、ワインなどに関する私達なりの感想をお伝えいたします。
今回は、パリからTGVで5時間半、独特の文化を持つバスク地方、バイヨンヌのレストランをご紹介いたします。
フランスとスペインにまたがるバスク地方の中心都市、バイヨンヌのレストラン、バイヨンネ。
テーブルにはバスク織りのナプキンやバスクのシンボルマークが描かれたカラフが。
【レストランの概要】
フランスとスペインにまたがるバスク地方の中心都市、バイヨンヌ(Bayonne)。
バイヨンヌの町はニーヴ川を挟んでグラン バイヨンヌとプチ バイヨンヌの2つの地区に分かれています。
気軽にバスク地方の郷土料理がいただけるレストランはプチ バイヨンヌのニーヴ川沿いに集まっており、今回ご紹介するバイヨンネもその1つ。
バスク博物館のすぐ隣りにあります。
●店名
バイヨンネ(Bayonnais)
●所在地
38 quai Corsaires 64100 Bayonne
お店はプチ バイヨンヌのニーヴ川沿い、バスク博物館のすぐ隣り。
夏はテラス席での食事も気持ち良さそう。
店内もブルー系で統一され、温かな木のぬくもりも感じさせます。
バーカウンターの雰囲気もアンティーク調。
お掃除も行き届いていて清潔感があります。
【お料理】
メニューは日替わりで前菜+主菜、または主菜+デザートが15ユーロ(約2,000円)。
その他、アラカルトメニューから選ぶこともできます。
お料理はバスク地方の特徴を持つ郷土料理風で、1つ1つのお皿の量もちょうどよく、コースでいただくと十分な量です。
前菜
- バイヨンヌの生ハム、トーストの黒オリーブとトマトペーストのせ、サラダ
- 生ハムとトマトトースト、サラダ添え
主菜
- ピペラド(piperade)と仔羊の包み焼き
デザート
- りんごのクランブル(crumble)
その他にも、バスク地方のチーズ(brebis)やフォアグラ、今が旬の野うさぎのお料理など、魅力的なメニューが並んでいました。
アラカルトのメニューの中から選んだバイヨンヌの生ハム。
またお皿のフチには、バスクの唐辛子が振りかけられています。
前菜。やはりバイヨンヌに来たら生ハムを食べないと!
トマトペーストの塗られたトーストも美味しい。
ピペラドと呼ばれる煮込み料理がバスクの名物。
ピーマン、たまねぎ、にんにく、唐辛子などのトマト煮です。
その上に仔羊をのせてパイ生地で包んで焼いたもの。
素朴な味わいの、りんごのクランブル。
甘さ控えめでりんごの甘酸っぱさがいきていました。
【雰囲気】
昼12時の開店と同時に私達と一緒にお店に入ったのは、同じく観光客風のご夫婦。
その後、しばらくするとビジネスマン風の方や地元の方々がいらっしゃいました。
お店の立地も良く、また外見や内装、テーブルセッティングなどもバスク調に統一されており、「あぁ~、バスクに来ているのだなぁ~」という気分も高まります。
それにしても、このお値段でこんなに美味しいコースがいただけるなんて…とても幸せなことです。
お店の前を流れるニーヴ川の対岸にはグラン バイヨンヌの町並みが。
サント マリー大聖堂も望めます。