045 オランジュリー美術館

こんにちは、フルールドクールの阿部桂太郎でございます。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

さて今日は、パリのオランジュリー美術館についてお話をしたいと思います。

皆さまは、オランジュリー美術館という名前を聞いたことがありますでしょうか。

このオランジュリーという言葉の意味ですけれども、これは冬の間、鉢植えのオレンジの木などを入れておくための温室のこと。
現在、美術館になっているこの建物も、もともとはチュイルリー公園にあった鉢植えのオレンジの木などを入れておくための温室だったのだそうです。

またその後は、軍の資材置き場として使われたり、スポーツや音楽の催し物会場になったり、犬の品評会の会場になったりして、現在のような美術館として使われるようになったとのことでした。

なお、パリにある美術館と言えばルーブル美術館やオルセー美術館が有名ですが、ルーブル美術館はもともと宮殿だった建物を、また、オルセー美術館はもともと鉄道の駅舎だった建物を使って美術館にしたわけですが、このオランジュリー美術館も然り。もともとあった建物を上手に使って美術館にしたところが、なかなか面白いと思います。

ところで、オランジュリー美術館と言えば、クロード モネが描いた睡蓮(すいれん)の絵が有名です。

横に長い8つの作品が、大きな楕円の形をした2つの展示室に、4つずつ展示されています。

また展示室の天井には天窓が設けられていて、そこを通して自然な光が作品を照らすようになっています。

さらに、展示室の中央には椅子が置いてあって、そこに座りながら、刻一刻と変りゆく自然の光の中で、モネの睡蓮を楽しむことができます。

また、美術館の地下にある展示室には、ルノワールやセザンヌ、ゴーギャンやピカソなどの作品も展示されています。

なお、先ほどお話したルーブル美術館やオルセー美術館はとても大きいため、作品を見て廻るのにたくさんの時間がかかりますが、今日ご紹介したオランジュリー美術館は思いのほか建物が小さいことから、1~2時間もあれば、すべての作品を見ることができると思います。

皆さまがパリにいらした時、少しでいいから美しい絵画を見てみたいとお思いの場合には、是非、オランジュリー美術館へお出かけください。
きっとご満足いただけるものと思います。

以上、今日は、パリのオランジュリー美術館について、少しだけお話をいたしました。