041 パリのビオ(bio)事情
こんにちは、フルールドクールの阿部桂太郎でございます。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
さて今日は、ビオ(bio)についてお話をしたいと思います。
皆さまはビオという言葉をご存知でしょうか。
ビオとはビオロジック(biologique)という単語の略で、自然農法とか有機農法と訳されているようです。
なお、その定義については詳しく調べたことはありませんが、化学肥料や農薬を使わず、本来、自然が持っている力に働きかけ、その生命力を引き出しながら作られた農産物ということのようです。
なおここパリでも、ビオの製品が私達の日常生活の中に、徐々に浸透してきているのを感じることができます。
たとえば、パリの街のあちらこちらに立つマルシェ(朝市)の中にも、ビオの農産物だけを扱うマルシェ(朝市)があったり、そうでないマルシェ(朝市)の中にも、ビオの農産物だけを並べたお店があったりします。
また数年前に比べて、ビオの野菜や果物などを売るこれらのお店が、少しずつ増えて来ているようにも思います。
また、街中にあるスーパーマーケットにもビオの製品を並べたコーナーが作られたり、ビオという言葉やマークがパッケージにデザインされた品物をよく目にするようになりました。
さらに最近では、ビオの農産物を使ったレストランやカフェもあって、若い人たちを中心になかなか賑わっているようです。
実は僕も、先日、とあるビオのレストランにお邪魔してみたのですが、お店の前に空席待ちの列ができるほどの賑わいになっていました。
なおお料理の方は、シンプルであっさりとしたものが多いように思われましたが、いかにもフランス料理らしい、ガッツリとした料理が好きな僕にとっては、いささか物足りなくも感じました。
さらに先日、さまざまなビオの製品を集めた大きな展示会がパリで開かれましたので、家族揃って出かけてみました。
するとそこには、フランスの日常生活には欠かすことのできない食べ物や飲み物、日用雑貨などが所狭しと並べられていました。
例えば、ビオのパンやチーズ、お菓子やジャム、ハムやソーセージ、ワインやジュースなどです。
またその他にも、健康食品や健康器具、石鹸やお化粧品、衣類やバッグなど、私達の身の回りにある多くのものが揃っていました。
なお一緒に出かけた家内は、パンやチーズ、お菓子や石鹸などを買った他、ちょっと変わったものでは洗濯洗剤の代わりに使う木の実を買っていました。これは、洗剤の代わりにこの木の実を洗濯機の中に入れて、衣類を洗うというものです。
一方、ワインが好きは僕は、ビオのワインを並べているブースを廻り、いろいろと飲み比べたり、気に入ったワインを買ったり、おつまみにビオのサラミも買いました。
なお一般に、ビオの製品のお値段は、そうでないものに比べて若干高いようにも思いますが、生活に無理のない範囲で、これからも少しずつビオの製品を取り入れていきたいと思っています。
以上、今日はビオについて少しだけお話をいたしました。