040 フランス流子供の礼儀作法
こんにちは、フルールドクールの阿部桂太郎でございます。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
さて今日は、フランスの子供の礼儀作法についてお話をしたいと思います。
当店が扱っている品物の1つに、フランスの子供が礼儀作法を学ぶためのイラスト入りカードがあるのですが、その内容がとても面白かったので、今日はその一部をご紹介したいと思います。
なお、このカードの中には、礼儀に関するこんな一言が書き添えられていました。
礼儀は、幸運と人の心を開く鍵。
もし、あなたが良い礼儀作法を身につければ、あなたに出会う全ての人が、あなたに好意を持ってくれることでしょう。
それでは実際に、礼儀作法の一部をご紹介したいと思います。
まずは、食事の時の礼儀についてです。
- テーブルに着く前に顔と手を洗いましょう
- テーブルに着いたら椅子に正しく座りましょう
- ひじをついてはいけません
- ナプキンを膝の上に置きましょう
- 食器はおもちゃではありません
- 人に何かをお願いする時には「お願いします」を必ずつけましょう
- そして何かをとってもらったら、「ありがとう」と言いましょう
- かむ時は口を閉じましょう
- 口を食べ物でいっぱいにした状態でおしゃべりをしてはいけません
- 食事が終わったら、ナイフやフォークなどはお皿の中に置きましょう
- ナプキンをたたみましょう
- 断ってから席を立ちましょう
続いては、お友達を家に招いた時の礼儀についてです。
- 挨拶のために出迎えをしましょう
- コートをどこへ掛けたらいいのかを教えてあげましょう
- 他の友達にも紹介をしましょう
- 飲み物やつまむものなどを勧めましょう
- どんな遊びをしたいかみんなの希望を聞きましょう
- 友達が帰る時には、来てくれたことのお礼を言いましょう
- 男の子は女の子がコートを着るのを手伝いましょう
- 女の子や年上の人のためにドアを開けて先に通してあげましょう
今度は、自分がお友達の家に招かれた時の礼儀についてです。
- 到着したら「こんにちは」の挨拶をしましょう
- 友達のお母様にも忘れずに挨拶をしましょう
- 他の友達にも挨拶をし、友好的に、明るく接しましょう
- 友達に断ることなく何かに触ってはいけません
- 人に何かをお願いする時には「お願いします」を必ずつけましょう
- そして何かをとってもらったら、「ありがとう」と言いましょう
- 帰る時間になったら、招待してくれた友達に、とても素晴らしい時間を過ごせたことを伝えましょう
- 友達のお母様に忘れずに挨拶をし、お礼を言いましょう
いかがでしたでしょうか。
実は、いまご紹介したものの他にも、電話のとり方やかけ方、電車やバスの中での礼儀、人前での振舞い方などについて書かれたカードもあります。
なおパリの街を歩いていると、イマドキの風の若者でも礼儀がきちんと身についていて、感心させられることがあるのですが、彼らも小さな頃から、こんなふうに言い聞かされて育ったのかも知れません。
また、カードに書かれていることはどれも当たり前のことなのですが、私達大人も反省させられることがあるように思います。
以上、今日は、フランスの子供の礼儀作法について、少しだけお話をいたしました。