039 パリ、お父さんの育児

こんにちは、フルールドクールの阿部桂太郎でございます。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

さて今日は、フランスの男性による、家事や育児について、お話をしたいと思います。

実は、僕が住んでいるアパートの台所の窓からは、お向かいのお宅の台所が見えるのですが、朝や夕方の食事の時間になると、必ずと言って良いほど、ご主人が台所に立っていらっしゃいます。

また、このことは今に始まったことではなく、僕が数年前にこの部屋に引っ越して来た時からそうなのです。
当初は、いつも台所に立っているご主人と、その傍らにいらっしゃる小さなお嬢様の姿を見て、「お向かいのお宅は父子家庭なのかな?」と思ったくらいでした。
しかし実際には、奥様もいらっしゃるご家庭なのです。

また先日、知人のお宅にお邪魔して夕ご飯をご馳走になった時のこと。
我が家を入れて3組の夫婦が集まったのですが、我が家を除く2組のご家庭では、普段からご主人が食事を作っていらっしゃるとのことでした。

さらにその他にも、いままでにお会いした何人もの方々のお話をあらためて思い起こすと、ここパリでは、台所に立つ男性が本当に多いと思いました。

続いては育児についてですけれども、実は、僕の長女が託児所に通うようになってから、ちょっと驚いていることがあります。
それは、朝、託児所に子供を連れていらっしゃるご主人がとても多いことです。

託児所の開園時間は朝8時半からなのですが、恐らく、ご出勤前にお立ち寄りになるのでしょう。
ベビーカーにお子様を乗せてやっていらっしゃる、若いお父さん達をたくさんお見かけします。

さらに日曜日には、ベビーカーにお子様を乗せて、手にはお買い物かごを提げて、朝市を廻っていらっしゃる若い男性の姿もよく目にします。

また、仲の良いご主人達がそれぞれの子供を連れて集まって、一緒にお散歩したり、公園で子供達を遊ばせたりしている姿をお見かけすることもあります。

日本には「ママ友」という言葉があるそうですが、ここパリでは、「パパ友」というのもあるようです。

なお、男性と家事に関する面白い数字があります。これは西暦2002年のものですが、フランスの共働き世帯の男性が、1日に家事に費やす時間は、平均で1時間30分とのことでした。
一方、日本の男性の場合には、平均で21分とのことです。
この数字だけから見ますと、フランスの男性の方が日本の男性よりも4倍以上、家事に時間を使っていることになります。

ちなみに僕の場合には…、その間くらい、1日1時間くらいであるように思います。
また今後は、もう少し、家事に時間を使いたいとも思っています。

以上、今日は、フランスの男性による家事や育児について、少しだけお話をいたしました。