036 パリ、交通機関のアナウンス

こんにちは、フルールドクールの阿部桂太郎でございます。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

さて今日は、パリの電車やバス、メトロ(地下鉄)などのアナウンスについてお話をしたいと思います。

ここパリでは、電車やバス、メトロ(地下鉄)の中で、「次は○○駅です」とか「次は○○に停まります」というアナウンスはほとんど聞きません。

一部、最新式の車両の中や、比較的新しい路線ではアナウンスが流れることもありますが、全体的にみれば、非常に少ない割り合いだと思います。

そのため、初めての路線に乗る場合には、自分が降りる目的地の名前の他に、1つ手前の駅や停留場の名前も予め覚えておいて、電車やバスに乗っている間、駅や停留所に停まるたびに、駅名を確認する必要があります。

一方、何度か乗ったことのある路線の場合には、車窓の景色を眺めていれば目的地が近いことも分かりますが、ぼんやりしていたり、居眠りをしていたりすると、乗り過ごしてしまうこともあります。

事実、僕も、考え事をしていて1つ先の駅まで行ってしまったり、ちょっと居眠りをしてしまった間に、終点の先にある車庫まで連れていかれたこともありました。

また、フランスの地方に出かけても、アナウンスがほとんど流れないという状況には、あまり変りがないようです。

以前、南仏プロヴァンスに出かけてローカル線を利用した時には、自分の乗る電車が各駅停車なのか、それとも急行電車なのかも良く解らなかったため、駅名だけを頼りにして、目的地の駅で降りることができるかどうか判らないということがありました。

そのため、電車に乗り込む前に運転手さんのところへ行き、「僕は○○駅で降りたい」と伝え、運転台のすぐ近くの席に座っていたことがあります。

すると運転手さんは、運転台と客室との間にあるドアを開けておいてくださり、そして、僕が降りる目的地が近づくと、「ほら、○○駅に着くよ!」と教えてくださったのです。

この時には、車窓から眺める南仏プロヴァンスの美しい風景も良かったのですが、こののんびりとした、人々の心の温かさもいいな~と、実感したものでした。

ところで、お話をパリに戻しますが、パリの電車やメトロ(地下鉄)の駅構内において、なんと、日本語で流れるアナウンスがあるのをご存知でしょうか。

それは、「スリなどに狙われないよう、身の回りや持ち物には十分にご注意ください!」と言うものです。
世界各国からたくさんの観光客が集まるここパリですが、それだけ日本人は、スリなどに狙われやすいということなのでしょう。
これからパリにお出かけになる皆さま、どうか、お気をつけください。

以上、今日は電車やバスなどのアナウンスについて少しだけお話をいたしました。