025 ガレット デ ロワ

こんにちは、フルールドクールの阿部桂太郎でございます。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

さて今日は、フランスのお菓子、ガレット デ ロワについて、お話をしたいと思います。

ガレット デ ロワとは、中にアーモンドクリームが入ったフランスのパイ菓子のこと。
毎年1月6日に家族や友人など、みんなで切り分けて食べるものです。

また、このパイ菓子の中にはフェーブと呼ばれる陶器製の小さな人形が1つ入っているのですが、みんなでお菓子を切り分けて、このフェーブが入っていた人には、紙で作った王冠が渡され、皆の祝福を受けます。
そしてその幸運は、1年間継続すると言われています。

なお、お家によっては、ガレットドロワを切り分ける際に、そのテーブルの下に子供が入り、その子供に「次に切るお菓子は誰の分?」と聞いて、子供が答えた名前の人に切り分けたお菓子を渡します。
そしてまた、「じゃ、次に切るお菓子は誰の分?」と聞いて、続けてお菓子を切り分けていくそうです。

また、フェーブが入っていた人についても、先ほどお話いたしましたように「1年間幸福が続く」というところもあれば、「その日1日、その人が王様になって、他の皆にいうことを聞いてもらえる」なんていうところもあるようです。

なお、このフェーブにはさまざまな形があり、これを集めていらっしゃる方も少なくないようです。
また、パリの蚤の市に出かけますと、アンティークのフェーブが売られていたりもします。

さらに、このお菓子は毎年1月1日の午後2時に売り出されるのが慣習になっているのだそうです。
確かに年があけるとすぐに、街中のパン屋さんやケーキ屋さんに、大小さまざまなガレット デ ロワが並びます。

また最近では、日本にあるフランス菓子のお店でも売っているそうですので、皆さまも是非、お召し上がりになってみてください。

以上、今日はフランスのお菓子、ガレット デ ロワについて、少しだけお話をいたしました。