002 パリのアパルトマン2/2
こんにちは、フルールドクールの阿部桂太郎でございます。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
さて今日は、前回に続きまして、パリのアパートのお話をしたいと思います。
前回は、アパートの築年数やアパートの敷地に入ったところ、階段などについてお話しました。
そして今日は、アパートのお部屋の中の様子について、4つお話したいと思います。
1つめは、部屋のドアや窓についてです。
ドアや窓の多くは木でできていて、日本のお家のドアや窓に比べると、分厚くて、重いものが多いように思います。
先ほど、ちょっと測ってみたのですが、部屋のドアも、窓のさんも、一番厚いところで5cmほどありました。
またそれに、ペンキがベッタリと塗ってありますので、余計に厚く、そして重そうに見えます。
2つめは、部屋の床についてです。
日本でもフローリングと呼ばれる木の床があると思いますが、日本のそれに比べるともう少し作りが粗く、そして多少の凸凹があったりもします。
さらには、虫に食われたり、木が割れたりしたところもあります。
そして、頻繁に歩く部分は木がきしんで、音を立てたりもします。
ちなみに我が家では、このことを、パリの鴬張りと呼んでいます。
3つめは、洗濯機のある場所についてです。
日本では、洗濯機と言えば、お風呂場の近く、脱衣所などにあるように思います。
しかしパリでは、お台所の流しやガスコンロの下などに付いている場合が多いのです。
これは、洗濯物をお湯で洗うことが多いため、給湯設備の配置や配管の関係でそうなっているのではないか伺ったことがあります。
また、僕はいままでに6回引越しをしていますけれども、そのすべての部屋において、お台所に洗濯機がありました。
なお、私達日本人の感覚からすれば、食べ物を作るお台所に汚れた洗濯物があるというのは、どうも相容れないもののように思います。
4つめは、お風呂場についてです。
正確な数字は分かりませんが、パリのアパートの約3分の1の物件は、浴槽がなく、シャワーのみだと伺ったことがあります。
また、現在僕が住んでいるアパートにも浴槽がなく、シャワーのみになっています。
ただ最近では、シャワーのみの生活にも、慣れてしまいました。
また以前は、浴槽のあるお部屋に住んでいたこともありましたが、日本のお風呂のように自動給湯器があるわけでもなく、また、追い炊きの機能などもありませんので、入っているとすぐにお湯がぬるくなってきてしまいます。
さらに、日本のような洗い場もありませんので、浴槽の外でザブンとお湯を浴びたり、ゴシゴシと体を洗うこともできません。
先日、日本のあるドラマを見ていたら、登場人物の1人が「さて、ひと風呂浴びてくるか」という台詞を口にしたのですが、その一言がとっても羨ましく感じました。
以上、今日はパリのアパートのお部屋の中の様子についてお話しました。