015 南仏の蚤の市を訪ねて2/2

今回の蚤の市レポートでは、リル シュル ラ ソルグへの行き方や、おすすめの情報などをご提供いたします。
私達も初めて出かけた時には、「どうやって行ったらいいのか?」、「いつ行ったらいいのか?」、「町はどんな様子なのか?」が分からずにドキドキしましたが、1度行ったらすっかり病みつきになってしまいました。

リル シュル ラ ソルグ
運河沿いの露天のお店。

【車でなくても大丈夫】

リル シュル ラ ソルグは、南仏プロヴァンスの玄関口、アヴィニヨンから東へ20キロ程のところにある小さな田舎町。
毎週日曜日に運河沿いのQuatres Otages通りに蚤の市が立ちます。

リル シュル ラ ソルグに行くためには、まずはアヴィニヨンの街を目指します。
パリのリヨン駅からフランスの新幹線TGVに乗り、約2時間半でアヴィニヨンTGV駅に到着です。

続いて、アヴィニヨンTGV駅と在来線のアヴィニヨン サントル(中央)駅は離れているので、その間はバスでの移動になります(約15分)。
そして、アヴィニヨンからリル シュル ラ ソルグへは、アヴィニヨン サントル(中央)駅から1日に数本出ているカヴァイヨン行きの電車に乗るか(約30分)、または、アヴィニヨン サントル(中央)駅近くのバスターミナルから1日に数本出ているバスに乗って向かうことになります(約45分)。

ただし、電車もバスも本数が少ないので、土曜日にアヴィニヨンに1泊し、日曜日の朝にリル シュル ラ ソルグに向かうのがお薦めです。
また、電車の時刻については、予めフランス国鉄(SNCF)のサイトで確認しておきましょう。
さらに、TGVのチケットもインターネットで購入するとお得です。

なお、南仏の町や村をレンタカーで回ることは確かにお薦めなのですが、フランスでの車の運転に慣れていないとやはり大変…。
しっかり時刻表を確認すれば電車やバスでも十分に楽しむことが出来ます。

リル シュル ラ ソルグ
アヴィニヨンTGV駅。
この駅に降り立つと「南仏へ来た!」という気分に。

リル シュル ラ ソルグ
アヴィニヨン サントル(中央)駅前。

リル シュル ラ ソルグ
リル シュル ラ ソルグの駅。

【いざ蚤の市へ】

土曜日にアヴィニヨンに1泊し、翌朝7時過ぎにアヴィニヨン サントル(中央)駅を出発するカヴァイヨン行きの電車に乗って、リル シュル ラ ソルグへと向かいます。
なお、在来線の駅では、駅名の書かれた看板が電車の中からでは見えにくい場合もあるので、予め電車の運転席の近くに座り、運転手さんにリル シュル ラ ソルグに行きたい旨を伝えておくと安心です(この、のんびりしたところが南仏の良いところ!)。

また、朝8時前にはリル シュル ラ ソルグの町に着きますが、蚤の市が始まるのは朝9時頃から。
その間は、町中に残る水車を見ながらお散歩をしたり、朝ご飯にパン屋さんの焼きたてのクロワッサンを食べたりするのも楽しいもの。
さらに運河の反対側にはマルシェ(朝市)も立ちますので、サボン ド マルセイユ(石鹸)やラベンダーのポプリ、ハーブ ド プロヴァンスなど、南仏ならではのお土産を買うのも良いと思います。

そして、蚤の市が始まる頃になったら、まずは運河沿いのQuatres Otages通りへ。
ここをゆっくりと見た後は、町中に点在するアンティークショップを廻ったり、全部で9箇所あるというアンティーク村を覘きましょう。

もちろん、リル シュル ラ ソルグにはアンティーク以外の楽しみ方もあります。
町中にいくつか残る水車をたどりながらお散歩をしたり、ブティ(南仏の伝統のキルト)のお店を覘いたり、マルシェ(朝市)で買った地元の果物を運河沿いの公園で食べながら休憩したりというのもお薦めです。

そして、夕方の電車でアヴィニヨンに戻って1泊するか、急ぎの場合にはそのまま夜のTGVでパリに帰ることも出来ます。
反対に、もっとのんびりできる方は、リル シュル ラ ソルグに泊まって、静かな夜を過ごすのもお薦めです。

リル シュル ラ ソルグ
品物の値段はパリの蚤の市と変わらない…。
それでも値切り交渉が楽しい。

リル シュル ラ ソルグ
店先を可愛らしく飾ったアンティークショップ、ソルギッシモ。

リル シュル ラ ソルグ
幾つかのアンティークショップが集まったアンティーク村があちらこちらに。

リル シュル ラ ソルグ
町の東南部にMarche aux Puces(蚤の市)のマーク。
橙色の1~6が主なアンティーク村。

【おすすめのサロン ド テ、レストラン、ホテル】

蚤の市巡りは意外に体力を使うもの。
歩き疲れたとき、お腹が空いたときなどに是非立ち寄っていただきたい、おすすめのお店をご紹介いたします。

●Delieces du Boudoir(サロン ド テ)
10 rue Camot 84800 L'Isle sur la Sorgue
紅茶やシェイクの種類が豊富。静かでリラックスできる雰囲気。

●Au Jardin d'Aubanel(レストラン)
9 rue Theodore Aubanel 84800 L'Isle sur la Sorgue
テラス席で食前酒にいただいたメロンのお酒が美味しかったです。

●LOU SOLOY DU LUBERON(ホテル)
avenue Charles de Gaulle, 2 avenue du General de Gaule 84800 L'Isle sur la Sorgue
蚤の市が開かれる運河のすぐそば。便利で料金もリーズナブル。

リル シュル ラ ソルグ
歩き疲れたときに休憩したサロン ド テ。

リル シュル ラ ソルグ
レストランの1階はお洒落な雑貨屋さん。
写真は2階のテラス席。

リル シュル ラ ソルグ
運河沿いにたたずむホテル。
1階はレストランになっています。