004 クリニャンクール何でも鑑定団
第4回はクリニャンクールの蚤の市からレポートをお届けいたします。
クリニャンクールの蚤の市はいくつかの地区に分かれているのですが、今回はその中でも豪華な西洋アンティークを扱うお店が集まるビロン(Biron)とセルペット(Serpette)の2つの地区をご紹介いたします。
西洋アンティークの世界へ…。
【ビロン、西洋アンティークの世界へ】
ビロン地区は、Michelet通りとJean Henri Fable通りの交差点から北西に向かって延びるRosier通りの右側、85番バスのバス停付近にあります。
Marche BIRONと書かれた赤い門をくぐると通路の両側に西洋アンティークのお店が整然とならび、「きらびやか」という言葉がぴったりの雰囲気になります。
そしてどのお店にも、人気TV番組「開運!何でも鑑定団」で見たことがあるような豪華な壺や食器などのお宝が、きれいに並べられています。
また、店主の方々の身なりも非常に上品で、そんなところからも他の地区との格の違いを感じることができます。
さらに、入り口のガラス戸を閉めているお店が多いため、お店に入るにはちょっと勇気が必要です。
豪華な西洋アンティークを扱うお店が集まる地区。
「きらびやか」という言葉がぴったりの雰囲気。
【セルペット、葉巻の香る地区】
一方、セルペット地区はビロン地区のもう少し先、Rosier通りの左側にあります。
ここにもビロン同様、豪華なアンティークを扱うお店が並んでいます。
ただし、ビロンに比べたらもう少し親しみ易く、また、個性的なお店も多いようです。
各店の店先には古そうなテーブルや椅子、鏡、暖炉、彫像、絵画など、いかにも値の張りそうなものがたくさん並べられています。
また、店主の方々は読書をしたり、葉巻を燻らせたりしながら、ゆったりとした雰囲気の中で店番をなさっています。
アンティークの家具などを扱うお店が軒を連ねています。
机や椅子などが美しくディスプレイされ、とても上品な雰囲気。
【ゆったりと見て楽しむために】
ビロン、セルペットともにそうですが、蚤の市というよりは骨董品店街という感じです。
いわゆるフリーマーケットのように、ダンボール箱の中に無雑作に入れられた品物の中から掘り出し物を探し出す…という場所ではありません。
また、写真撮影をお断りしているお店や、撮影されることを嫌う店主の方も少なくないようですので、写真をお撮りになる際は予め断ってからにしましょう。
さらにこのことは、この地区でお買い物を楽しんでいらっしゃる一般のお客様についても言えることのようです。
なお、日本ではまだまだ馴染みの薄い西洋アンティークの世界ですが、是非本物を見てみたいとお思いの方には良い地区だと思います。
裏庭にロックガーデンを持つ、一軒屋風のお店もあります。
この自動車模型、同じものがTV番組「開運!何でも鑑定団」に出品されていました!