012 チキンレモンのタジン
美味しいタジンを作りたくて、友人の紹介で知り合ったパリ在住のモロッコ レストラン&BIOショップを営むモロッコ人、モハメッドおじさん。
彼に「1番のお勧めのタジンは?」と聞くと、間髪入れずに「鶏肉とシトロン コンフィ(レモンの塩漬け)のタジンだね!」と、レシピとともに教えてくれました。
今回は、タジン鍋がなくても美味しく簡単に作れるようにアレンジしました。
土鍋や普通のお鍋でトライしてみてください。
シトロン コンフィも、是非手作りしてみましょう。
パリでも大人気、オリエンタルな新しい味の幸せが、食卓に笑顔を運んでくれます。
スパイスの香りが食欲をそそる、フランス人も大好きなモロッコの家庭料理、タジン。
【材料:2人分】
- 鶏もも肉(骨付き):2本
- たまねぎ:4個
- シトロン コンフィ:1/4個
- 黒オリーブ:6粒
- オリーブオイル:40cc
- イタリアンパセリ:適宜
- コリアンダー:適宜
- クミン:小さじ1/2
- カレー粉:小さじ1/2
- チリパウダー:小さじ1/4
- サフラン:適宜(あれば)
- 塩:大さじ2
- にんにく:2片
- 生姜すりおろし:大さじ1
材料はこれですべて。
こうして並べてみても、とってもシンプル!
なのに、あの複雑なお味は…。
ぜひ作って確かめてください!
今回使用したスパイス。
カレー粉はモロッコ料理には使いませんが、日本では手に入りやすいので今回は使用してみました。
【手順】
- レモン汁につぶしたにんにくと生姜すりおろしを加えたものを、数箇所フォークやナイフで穴をあけた鶏もも肉にすり込む。
- フライパンで鶏肉の表面に軽く焦げ目をつける(分量外のオリーブオイル適宜使用)。
- スライスしたたまねぎにオリーブオイルを馴染ませてから、全分量の2/3を鍋の底に敷き詰める。その上に上記2.の鶏肉をのせ、あればサフラン、水50ccを入れ、蓋をして中火にかける(普通のお鍋の場合、蓋を少しずらして隙間を作る。土鍋の場合は普通に蓋をする)。
- シトロンコンフィをスライスする。
- 沸騰したら弱火に。30分経ったら鶏肉をひっくり返し、パプリカ、クミン、カレー粉、オリーブ、シトロン コンフィのスライスを加えてよく混ぜる。焦げ付きそうだったらここで水を足す。
- イタリアンパセリとコリアンダーをザク切りする。
- 上記6.を加えて蓋をし、さらに10分煮込み、出来上がり!
鶏肉は生姜とにんにくに浸けておくだけでグンと味が良くなります。
フライパンで鶏肉の表面に軽く焦げ目をつけます。
スパイスが入ると徐々にタジンらしくなってくる。
今回はスライスしましたが、8分の1カットにしても結構です。
火が通ると、たまねぎの水分が出てきます。
イタリアンパセリとコリアンダーをザク切りにします。
コリアンダーとパセリを入れると、一気にオリエンタルな香りに!
とってもいい香り。
お鍋のまま食べたいくらい!
【あやこのコメント】
簡単なのに、スパイスの魔法で複雑な美味しさが表現できるタジンは、この夏1番のお薦めです。
塩気はシトロン コンフィの塩気だけですので、足りない方は、お好みで調整してください。
通常はクスクスやホブスというピタパンのようなもので食べますが、ご飯でも美味しい!
できればパラっとしている食感のタイ米だとベストです。
いろんなものと一緒にタジンを楽しみましょう。
ボナペティ!
お皿に盛り付けたら、コリアンダーやパセリを彩り良く散らしましょう。
ご飯やパンと一緒に召し上がれ!
【シトロン コンフィ】
シトロン コンフィは、ドレッシングを作る時に細かく刻んで入れたり、ちょっとした炒め物の隠し味など、大活躍します。
是非、シトロン コンフィを作って、普段と違う風味をお楽しみください。
- レモンに縦に4本切れめを入れる(レモンは、できるだけ無農薬のものを使いましょう)。
- 4本の切れめの間に塩を挟み込むように詰める。
- 清潔な密閉できる瓶にレモンと塩を入れ、レモンが隠れるようにする。カビが生えないように全体をしっかり塩で覆うようにし、この状態で2週間冷蔵庫で保存。
材料は塩とレモンだけ。とってもシンプル!
皮ごと使うので出来るだけ無農薬のものを使用しましょう。
レモンの皮に縦に切れめを入れる際、手を切らないように気をつけて下さいね。
レモンの皮の切れめにしっかり塩を挟みこんで…。
これはレモンが見えるように撮影しましたが、実際は塩ですべてを覆いましょう。