2016年04月18日(月) 太古の海を感じる

パリの街中に立つ教会や、セーヌ河にかかる橋の多くは、石で作られています。
そして、それらの建造物に使われている石を良く見てみると、写真のように貝の化石がたくさん含まれています。

これらの石は、パリの地下にあった採石場から切り出されたもの。
現在でも、採石場の跡が残っているそうです。

また、石の採掘は約700年間にわたって19世紀まで行われていたとのことですから、その規模もかなり大きなものなのでしょう(地下空間の長さは約250キロにも及ぶというお話も…)。

さらに、これらの石に含まれている貝の化石は、一説によると約4,500万年前のものとのこと!(1万年でもビックリなのに、4,500万年前って…)。

海のないパリにいると時々無性に海が恋しくなりますが、これらの化石を見つけ、間近で見たり、指でそっと撫でたりすると、太古の海を感じることができます。

フランス パリ 化石
パリの街中にある、とある教会の石段で見つけた貝の化石。
太古の海の、穏やかな波音や潮風を感じる…。

フランス パリ 貝の化石
よく見ると、貝殻も。
皆さまもパリにいらした時、太古の海を感じてみてください。