2016年02月12日(金) サービス

この国で生活していると、日本とフランスとにおけるサービスの違いについて思うことがあります。
例えば、鉄道やバスなどを利用した際に接するサービスや、ホテルやレストランなどで受けるサービスの違いについてです。

その中でも、日本とフランスとにおいてサービスレベルの差が大きいと思うのは、郵便の配達です。

日本なら、宛先の住所や名前が少々違っていても、配達員さんの知識やご経験、お心遣いなどによって届くことがありますが、パリでは、宛先の住所や名前に少しでも違いがあれば、届かないと思った方が良いと思います。

また、荷物(小包)を配達してもらう場合、日本なら、留守にしていても不在連絡票をいただくことができますが、パリでは、不在連絡票をいただくことはまずありません。
そのため、自分宛てに荷物の配達があったことを知らぬまま、荷物は最寄りの郵便局に持ち帰られてしまいます。
その上、パリには再配達のサービスがないので、最寄りの郵便局に一定期間保管された後、送り主に返送されてしまいます。

以前、日本にお住まいの方が、我が家の子供達に宛ててプレゼントを送ってくださったことがありましたが、我が家が留守にしていたため荷物が最寄りの郵便局に持ち帰られ、一定期間保管された後、送り主に返送されてしまいました。
そして後になって、「プレゼントを送りましたが戻って来てしまいました…」とのご連絡をいただきました。

なお、日本の実家などから我が家に宛てて荷物を送ってもらう場合には、荷物を送った日付と送った際の管理番号を伝えてもらうとともに、荷物が届くことを気に留めながら生活するようにしています。
そして、荷物が届いてもよい頃になっても配達されない場合には(発送から1~2週間程度)、こちらから最寄りの郵便局に出向き、「私宛の荷物はありませんか?」と訊ねて、受け取るようにしています。

日本の郵便や宅配便の配達のように再配達のしくみがしっかりしていたり、ましてや電話1本で配達日や配達時間を指定することができたり、同日のうちに再配達をお願いしたりすることができるなんて、日本のサービスは本当に素晴らし過ぎる(?)とあらためて思います。

フランス郵便 La Poste
フランス郵便のポスト。
フランス郵便のシンボルカラーは黄色。
黄色は幸せの色、愛・信頼・尊敬を表す色とのことですが…。