466 四季折々のワイン 秋

実は以前から、「四季折々のワイン」と題して、春夏秋冬、飲んで美味しいワインをご紹介したいと思っていました。

そこで今回は、秋におすすめのワインについてお伝えしたいと思います。

●メゾン ルロア ブルゴーニュ 2000(Maison Leroy Bourgogne 2000)

…の赤ワイン。

メゾン ルロアとは、ラルー ビーズ ルロワ(Lalou Bize LEROY:通称マダム ルロワ)さんが有する、フランスのブルゴーニュ地方にある蔵元のこと。

また、ブルゴーニュ 2000とは、フランスのブルゴーニュ地方で採れたぶどうを使って、2000年に造られたワインのことになります。

なお、マダム ルロアは、ワインの世界において最も優れた味覚を持つと賞される女性であり、また、厳しい品質管理によって上質ワインを造り出している、ブルゴーニュ最高の生産者の一人でもあります。

さて、肝心のワインの味や香りについてですが、残念ながら僕には難しいことを語ることはできません。

しかし、グラスにワインを注ぎ、1杯めを飲み終える頃に鼻や喉の奥に感じる味や香りは、本当に素晴らしいものです。
それは、まさに秋の香り…。
雨に濡れた森のような、それでいて瑞々しく、そして清々しい香りです。

なお、このワイン、パリでは1本28ユーロ(約3,800円)、また日本では4,500円~5,000円くらいで販売されているようです。
決してお安いものではございませんが、その価格に十分見合った味と香りをお楽しみいただけるものと信じています。

さらに、このワインの味と香りを覚えておくことで、これから先、美味しいブルゴーニュワインを楽しむ時の試金石(ものの良し悪しを判断するための規準)にもなると思います。

なお、このワインをお飲みになる時の留意点を、以下に3つ記します。

1. 銘柄
マダム ルロアのワインには、他にもいろいろな種類、いろいろな産地のものがございます。
しかしその多くは、目の玉が飛び出るくらいに高価なもの…。
お買い求めの際には、銘柄をお間違えにならないよう「メゾン ルロア ブルゴーニュ 2000年」とご指定ください。
また、同じ銘柄のワインでも、生産年が異なると味や香りが異なりますので、2000年をお選びください。

2. カビ
ワインの栓を開ける時、コルクにカビが生えていると思います。
しかし、これは問題ございません。
コルクにカビが生えているということは、造られてから今日までの間、ワインにとって良い環境の中で保管されてきた(適度な温度と湿度が保たれていた)ことの証しになります。

3. 酒の肴
酒の肴(おつまみ)は、大したものがなくても良いと思います。
いいえむしろ、大したものがない方が良いかも知れません(豪華なお料理や、高価なチーズは必要ございません)。
僕の場合には、極薄に切ったサラミか、または極薄に切った生ハムがあれば大満足です。

このワインが、あなたの記憶に残る1本になれば嬉しく思います。

また、春のワイン、夏のワイン、冬のワインにつきましては、別の機会にご紹介したいと思います。
どうぞお楽しみに…。