435 パリのマルシェで買う野菜

さて今日は、野菜のお話。

パリに来て、マルシェ(市場)に通うようになってから、東京にいた頃よりも野菜をたくさん食べるようになりました。

なお、マルシェの八百屋さんに並ぶ野菜の多くは土が着いたまま。
また、同じ野菜でも、大きなものや小さなもの、ちょっと形が歪んだものなど、不揃いです。
しかしそのどれもが、新鮮そのもの!

今日はその中でも、日本にいた頃にはあまり馴染みのなかった、しかし、パリに来てからはよく食べるようになった野菜を3つご紹介したいと思います。

1つめは、ロケット(roquette)。

日本ではルッコラ(和名:キバナスズシロ)と呼ばれている緑色の葉物です。
これは、水でザッ!と洗ってサラダに。

良質のオリーブ オイルをちょっと垂らし、フルール ド セル(fleur de sel:塩の花)をパラパラとかけていただきます。
するとシャキシャキとした歯ざわりと、口の中に広がる独特の香りと苦味と辛味とが、たまらなく美味しいのです。

2つめは、アンディーブ(endive)。

日本ではチコリ(和名:キクニガナ)と呼ばれている白い野菜です。
これも、水でザッ!と洗ってサラダに。
大まかに切ってもいいし、葉を1枚ずつ剥いて食べてもいいと思います。
そして、先にご紹介したロケットと同様、良質のオリーブ オイルをちょっとかけ、お塩を振っていただきます。

僕の好きな食べ方は、葉を1枚ずつ剥いてオリーブ オイルをかけ、その上に少し塩気のあるハムを乗せて食べる方法です。
アンディーブのショキショキした食感と独特のほろ苦さ、ハムの塩気と旨みとが相まって、何とも言えぬ美味しさです。

3つめは、セロリ(celeri)の根っこ。

日本にいた頃にはセロリの根っこを見たこともありませんでしたが、ここパリではマルシェの八百屋さんに売っています。
形は直径15cmくらいの球形(球根)で、色はちょっと汚れた大根のよう。
そして、小さな足がたくさん生えています(見た目はちょっとグロテスク…)。

食べ方は、千切りにしたセロリの根っこを、レムラード(remoulade)と呼ばれるソース(マヨネーズ、辛子、ニンニク、香草を加えた辛いソース)に和えていただきます。
食感は蕪のような、大根のようなショキショキとした感じ。
そして、独特の香りはまさにあのセロリ。
でもこれがクセになる味と食感。

なお、パリのスーパーマーケットには、セロリの根っこの千切りレムラード和え(Celeri Remoulade)が売っています。
皆さまもパリにいらした時、是非、お召し上がりになってみてください。