パリの交通機関におけるベビーカーの扱い

406 マナーの問題?

朝起きてパソコンの前に座り、インターネットで日本のニュースを見るのが僕の日課。
ちょうど、新聞の朝刊を読むような感じです。

今朝もニュースを見ていたら、「電車内ベビーカーでマナー議論」の文字。

以前の僕なら気にも留めなかったと思いますが、自分に子供が生まれ、ベビーカーを使って街中を移動する身となった今、目を引くニュースでした。

その内容を読んでみると…

「ベビーカーを開いたまま乗るか、それとも折りたたむか。電車内でのベビーカー使用マナーについて、議論が起こっている。折りたたむのは、ベビーカーを利用する母親には負担が重い。かといってそのままだと場所を取り、邪魔だと感じる人も多い」

…とのこと。

ちなみにパリの街では、電車、メトロ(地下鉄)、バスともに、ベビーカーを使用したまま(開いたまま)乗っています。

パリの街を縦横に走る電車(高速郊外鉄道)については、各車両の前と後の部分に広いスペースが確保されおり、ベビーカーや車椅子、自転車を利用する人達がそこを利用しています。
また、このスペースのすぐ脇には両開きになる広いドアがあるため、乗り降りもスムーズに行うことができます。

続いて、メトロ(地下鉄)の車内には、ベビーカー専用のスペースはありませんが、乗降口から入った両脇の座席が折りたたみ式になっていて(誰も座っていない時は、常に折りたたまれた状態)、ここにベビーカーを乗せることができます。
また乗降口のすぐ脇なので、乗り降りもスムーズです。

さらに、街中を走るバスには、車体の中央部分に大きな乗降口があり、そのすぐ脇にベビーカーや車椅子専用のスペースが確保されています。
ベビーカーや車椅子で利用している人がいない場合には、そのスペースに乗客たちが立っていますが、ひとたびベビーカーや車椅子を利用した人が乗り込んで来ると、皆がそのスペースを開けてくださいます。

そして、電車、メトロ(地下鉄)、バスのいずれの場合にも、ベビーカーを利用していると、手を貸してくださる人が多いこと!
乗降口から乗り込む時に、ベビーカーの前の方を「ヒョイ!」と持ち上げて、助けてくださいます。
また、それらの行為が、日常的かつ自然に行われています。

先日、東京からご旅行でパリにいらっしゃった方とお話をした時に、「パリは子供を連れて歩いている人が多くてビックリ!」とおっしゃっていましたが、今日お伝えしたような環境が整っていることが、その理由の1つなのかも知れません。

設備や環境を変えないままマナーの問題として議論する方法もあると思いますが、パリのように、電車やバスの構造を変えるという方法もあるかも知れません(こういう芸の細かさは、日本の方が得意なのでは?)。