フランス ブルゴーニュ ヴェズレーの村へ

381 本当に届けたいこと

先日、フランスのブルゴーニュ地方(Bourgogne)を旅してきましたので、今日はそのお話を少し…。

この旅で、僕が1番訪れてみたいと思っていたのは、ヴェズレー(Vezelay)の村。
小高い丘の上にある人口500人足らずの小さな村ですが、その丘の上に立つサント マドレーヌ バジリカ聖堂(Basilique Sainte Madelaine)とその丘が世界遺産に登録されているとともに、フランスの美しい村(Les Plus Beaux Villages de France)にも指定されています。

そして、この村で、僕が1番見てみたかったのは、聖堂の裏にあるテラスからの眺め。
以前、NHKのテレビ番組でヴェズレーの村が紹介され、その番組をご覧になった方から、「聖堂の裏からの映像が、涙が出るほど美しかった…」とのお便りをいただいたからです。
残念ながら僕はそのテレビ番組を見ることはできませんでしたが、その、涙が出るほどに美しいという風景を、自分の目で見てみたいと思っていました。

なお、その風景がどんなに素晴らしいものであったのかは、ここには記しません。
いいえ、僕には、あの風景を文字や言葉で表すことはできません。

しかし、これだけは言うことができます。
僕は生れてからいままでに訪れた場所の中で、自分の大好きな場所、大好きな風景というものをいくつか持っています。
そして今回訪れた、このヴェズレーの丘からの眺めも、そのうちの1つになったということです。

また、サント マドレーヌ バジリカ聖堂も、とても素晴らしいものでした。
12月も半ばを過ぎた今、訪れる人も少ない聖堂の中は、凛としていました。
そして、並べられた木の椅子に腰を下ろし、静かに、そしてゆっくりと祭壇や天井を見上げた時、「凄い…」という言葉が自然に出ました。

なお、パリへと戻る電車の中で、考えていたことがあります。
それは、この感動をどのようにして人に届けたらいいのかということです。
凄かった、感動したという自分の気持ちを伝えるのではなく、他の人にもこの感動をお届けしたい、同じ様にとは言わないまでも、この感動を少しでも味わってもらいたいという意味です。

今日日、フランスやパリの美しさ、楽しさ、美味しさなどを伝える本や雑誌、Webサイトなどは、星の数ほどあるでしょう。
しかし、これらは(フルールドクールのサイトも含め)あくまでも、1人称の情報発信に過ぎないのではないかと思います。

【感動】
物事に深い感銘を受け、強く心を動かされること。

それを狙った仕組みや仕掛けなどではなく、でも、何かの方法で感動をお届けしたい…。
いつの日か、そんなふうにできればよいと思う、今回の旅でした。