フランス パリの道路や通りの呼び方

348 この道は…?

今日は道のお話。

フランスでは一般に「~通り」を「rue(リュ)」と言います。
私達が住むフォセ サン ジャック通りはrue Fosses Saint-Jacques、また、以前に住んでいたキャステック通りはrue Castexと言いました。

辞書を引いてみると、「rue」とは「両側が家並みの街路」と記されています。
そして、家並みを外れると(街の外へ出ると)「route(ルート)」と呼び名が変わるのだとか。

ちなみに「route」とは、「街と街を結ぶ(都市間の)道、街道」という意味だそうです。

なお、英語にも道を表す言葉に「route(ルート)」がありますが、その語源はラテン語の「rupta」。
「切り開かれた道」という意味だそうです。
きっとどちらも、街と街とを結ぶために、または、ある地点と別の地点とを結ぶために、人が切り開いた道なのでしょう。

続いては、フランス語の「avenue(アヴニュ)」という言葉。
並木のある、大きな通りのことを「avenue」と言い、「お~シャンゼリゼ」の歌で有名なシャンゼリゼ大通りは、avenue des Champe Elyseesと呼ばれています。

なお、英語にも並木のある大通りを表す「avenue(アヴェニュー)」という言葉がありますが、その語源はラテン語の「 a(~へ)」と、「venue(近づく)」が一緒になったもので、「~へ近づく道」、「~へ向かう道」という意味なのだとか。
その昔、お城や教会など、街中の主要な建物や場所へと向かうためにできた道を、そう呼んでいたようです。

その次は、フランス語の「boulevard(ブルヴァール)」。
この「boulevard」も大きな通りを指す言葉ですが、ここパリでは、その昔、城壁があったところに造った道のことを、そう呼ぶそうです。

あらためてパリの地図を見てみると、パリの街の起源であるセーヌ河のシテ島を中心に、パリの街が外側に向かって少しずつ大きくなるにしたがって、城壁も外へ外へと移動し、その後に「boulevard」が造られたと想像することができます。

ただし、現在の「boulevard」の中には、「ここに城壁があったとしたらおかしいな…」と思われるものもありますので、すべてが城壁の跡であるかどうかは定かではありません。

なお、英語にも大通りを表す言葉に「boulevard(ブルーバード)」がありますが、その語源はドイツ語の「bollwerk(土塁、砦)」とのこと。
もともとは、城壁の上に造られた道路が原義なのだとか。

皆さまもパリにいらした時、是非、大きな通りや小さな通りを歩いてみてください。
そして、その呼び名から、昔の様子やその役割などを想像してみていただきたいと思います。