337 2人なら3人分、3人なら4人分

このタイトル、何のことだと思われますか?
実はこれ、パリでレストランに入った時のお値段です。

あるレストランに入った時、コース料理のお値段が30ユーロであったとすれば、2人でのお値段は30ユーロX2人で60ユーロになります。

しかし、タイトルのように、2人なら3人分、3人なら4人分とは、これいかに?
その答えは、ワインのお値段が加算されるから。

これはあくまでも僕の個人的な目安なのですが、入ったレストランのコース料理が30ユーロであったなら、一緒に注文するワインのお値段も30ユーロ前後のものにしています。

したがって、もっと気軽なお値段で楽しむことのできるお店なら、そのお店のコース料理のお値段に合わせてもっと安いワインを注文し、反対に、ちょっと豪華なお店で食事を楽しむ時には、それ相応にちょっと豪華なワインを注文します。

このことは、あえて僕がご紹介しなくとも、自ずとそうなるのかも知れません。
パリのレストランでお料理とワインのメニューを見比べれば、皆さまも、きっとお気付きになるはず。
そのレストランのコース料理のお値段と、大体同じくらいのお値段のワインが一番多く揃っている場合が多いからです。

やはり世の中、何事もバランスが大切。
切っても切れない関係にあるお料理とワインにも、そんなバランスがあるのかも知れません。

なお、豪華なレストランの中には、1本2,000ユーロ(約33万円!)なんてワインがメニューに載っている場合もありますが、そんな時にはサラリと流してください(見なかったことに…)。

また、男性に手渡されるメニューにはお料理やワインのお値段が書いてあるけれど、同席している女性には、お値段が書かれていないメニューが手渡される場合もあります。

そんな時には、女性は食べたいお料理だけを注文し、ワイン選びは男性にお任せしましょう。
くれぐれも、「このメニュー、値段が書いてありませんっ!」なんて、怒らないでくださいね。

一方、男性の方は、あまり気負わずにワインをお選びください。
「高い値段のワインが並んでいる中から、安いワインを選ぶなんて男がすたる!」なんて、お考えになりませんように。

ソムリエの方が薦めてくださるワインの中から、先にご紹介したバランスに合うようなワインを注文すれば良いと思います。

お料理もワインも、バランスが大切。
皆さまもパリにいらした時、そのバランスに気をつけて、美味しいひと時をお楽しみください。