パリの語学学校で教わったフランスの季語

306 鴨の? アヒルの?

フランス語の授業で、お天気に関する表現を習いました。
その中にこんな1文が…

「il fait un froid de canard(イル フェ アン フォア ドゥ カナー)」

直訳したら「鴨の寒さ」とでも申しましょうか。
意味は「とっても寒い!」というもの。

しかし「なぜ、鴨なのだろう…」と思った僕は、授業が終わってから先生に質問しました。

「先生、なぜ、鴨なんですか?」

「えっ? なぜ鴨かって…、ん~分からないわ~(普段、質問なんてしないくせに、変なことだけ聞くわね、この人…)」

仕方なく自宅に戻り、フランス人の知人に電子メールで質問してみました。
すると…

鴨の中には、冬になると暖かい地方を目指して渡りをする(渡り鳥になる)ものもいるのだとか。
そのため、「鴨が南に渡って行ってしまいそうなほどに寒い!」ということからだと、教えてくれました。

ちなみに、フランスでは、鴨のことも、アヒルのことも、カナー(canard)と呼びます。

アヒルはもともと、マガモから人為的に作られた家禽(かきん)なので、呼び方が同じなのかも知れません。

しかし、マガモからアヒルを作る際、体は大きく重くなり、また翼は小さくなって、数メートルほどしか飛ぶことができなくなったといいますから、アヒルにとってはいい迷惑ですよね。

だって、「鴨の寒さ」になっても、暖かい地方に飛んで行くことが出来ないのですから…。