フランスで出会ったとある家族の生活

305 仲良し家族

先日、幸せな家庭を絵に描いたようなご家族に出会いました。

ドミニク シポ(Dominique CHIPOT)さんは、フランスの東部、ナンシー(Nancy)の郊外に暮らす会計士さん。
4人家族の彼は、物静かでおっとりした優しいお父さんです。

小学校のお医者さんとして働く奥様のクレアさんは、ご主人にも、子供達にも愛情たっぷりに接します。

大学生のジュスティーヌさん、高校生のレオ君は、そんなお2人に育てられた、思いやりのある素直な子供達。

彼らとともに、ご自宅から車で20分程のところにあるレストランへ食事に出かけた時のこと。
定員5人の自動車に、ご家族4人と私達2人の、計6人が乗り込まなくてはならないことになってしまいました…。

運転席にはクレアさん、助手席にはドミニクさん、そして私達は後部座席左側からなるべく詰めて座りました。
しかし、どう頑張ってもあと1人しか座れそうにありません。

すると、弟のレオ君がヒョイ!と空いている席に座り、そして、彼の膝の上にジュスティーヌさんがちょこんと座りました。
しかも、警察に見られたらいけないからと二人羽織(ににんばおり)のように身体をぴったりとくっつけている仲良し姉弟。

お互いの身体が触れただけでも嫌がりそうな年頃なのに、その微笑ましい姿と言ったら!
私の心はすっかり癒されてしまいました。

「どうしたら、こんなに素晴らしい子供に育つのですか?」

不思議で仕方のなかった私は、ドミニクさんとクレアさんにこっそり尋ねてみました。

「私は働いていたから、子供達と過ごす時間は限られていたわ。でも、大切なのは量よりも質。一緒に過ごす時間が短いからこそ、その時間はできる限りの愛情を持って接したのよ」

…と、クレアさん。

また、子供達が大きくなった今でも、夕食はほぼ毎日、4人揃って食べるのだそうです。