クリスマスのパリの料理

296 あらっ! 同じね?

先日、取引先の方とお話していた時のこと。

「ねえ、日本ではクリスマスのお祝いをするの?」

…との質問を受けました。

「はい、しますよ!」

「あそ~。じゃ、クリスマスには何を食べるの?」

「そうですね、ケーキとか、ジャンパンとか、チキンとか…」

「あらっ! それじゃフランスと同じね?」

ただし、ケーキやチキンと言っても、日本とフランスのクリスマスの食べ物には少々違いがあるようです。

まずは、ケーキ。

フランスのクリスマスケーキは丸太の形。
そう、あの暖炉にくべて燃やす薪(まき)の形です。
輪切りにしていない長いロールケーキの表面にチョコレートクリームなどを塗り、その上からフォークでひっかくようにして線をつけ、木の樹皮のように見せます。
そして、その上にお菓子でできたキノコを乗せたり、小枝を付けたり、両脇の切り口に年輪を描いたりして、まさに丸太のように仕上げます。
ちなみにこのケーキ、名前も見た目のまま、ビュッシュ ド ノエル(buche de Noel:クリスマスの薪)といいます。

なお、なぜ薪の形なのかについては諸説あるようですが、以前、某有名お料理学校のケーキ作りのコースに参加した時には…

「昔、貧しい家庭の人がクリスマスにプレゼントを買うことができず、森に丸太を取りに行って、それをプレゼントにしたから」

…なんてお話を聞きました(それが本当なら、何だかちょっと悲しい…)。

その他にも…

「キリストの誕生を祝い、暖炉で夜通し薪を燃やしたことに由来する」

…というお話などがあるようです。

続いては、チキン。

フランスでは、お腹の中に栗などを詰めた鳥の丸焼きを食べます。
なお、鳥にもいろいろあるようで、七面鳥や若い雌鳥、アヒルなどのほか、シャポン(chapon)と呼ばれるちょっと高価な雄鶏もあります。
また、お腹の中の詰め物にもいろいろあり、栗、フォアグラ、トリュフ、セップ茸など、なかなか高価な食材が入っています。
さすがクリスマス、特別な日の、特別なお料理のようですね。

なお、その他にも、クリスマスにいただくお決まりの食べ物に、以下のようなものがあります。

それぞれに謂れや理由があるのかは分かりませんが、いずれも高価な食べ物ばかり。
やはり、普段は口にしない、ちょっと贅沢なものを…ということなのかも知れません。

なお、今年のクリスマスのお料理はフランス風に~とお思いの方は、上記のような食べ物をご用意なさってみてはいかがでしょうか。
日本なら、きっと良質の食材が揃うはず。
どうぞ、楽しいクリスマスをお過ごしください。