257 日本の夏、パリの夏

暑い日が続いているパリ。
先日は、気温が40度を上回った日もあったそうです。
あまりの暑さに、ミネラル ウォーターやジュースが飛ぶように売れ、お店の棚がカラッポになることも…。
また、公園の木陰で休んだり、噴水に足を入れたりして涼んでいる人の姿も多く見かけます。

しかし、そんな暑いパリでも、私達は堪えることができます。
と言うよりも、確かに暑いけれど、夏らしくて気持ちいい!と言ったほうがいいのかも知れません。
なぜならば、日本の蒸し暑い夏とは違って、湿度が低いから。
日本にいた頃には、じっとしていても額から汗が垂れてきたりしたものですが、パリではそれがないのです。

また、日中は確かに暑いのですが、朝晩は日本のそれよりずっと涼しく感じます。
朝、目が覚めた瞬間に「あれ、もう夏は終わったのかな?」と思ってしまう程。

そしてもう1つ、日本の夏と大きく異なることが…。
それは、風情とか情緒とかと言われるものが、あまり感じられないことです。

【風情】
風雅な趣。味わいのある感じ。情緒。情趣。

【情緒】
人にある感慨をもよおさせる、その物独特の味わい。また、物事に触れて起こるさまざまな感慨。

とにかく、暑くて、明るくて、気持ちがいいけれど、日本の夏のような趣が少ないように思います。
強いて言えば、時々来る夕立とか、バカンスで人々がパリを離れて日中でも静まり返った街中とか、パリプラージュ(Paris Plage:セーヌ河岸に作られた人工の海岸)の賑わいくらいかな…。

なお、皆さまも、どうぞ素晴らしい夏をお過ごしくださ~い!