フランスのファッションの一端を担う

244 ボタン1つでも

カンヌ映画祭やローラン ギャロス(フレンチ オープン テニス)など、初夏のイベントが続々と街を彩るパリ。
各業界関係者とよくすれ違う季節でもあります。

先日、こんなことがありました。
いつもお世話になっているボタンの問屋さんへ出向くと、なんだかいつもと少し異なる空気…。
耳をそばだてていると、どうも映画のスタイリストとして活躍している方たちが、お店の方とある映画の衣装につけるボタンを探しているようでした(映画のタイトルが聞き取れなかったのが残念…)。

「もう少し平べったくって、気持ち大きい物を…。それに色ももう少し濃いほうがいいかしら」

…と、こだわりのリクエストを出すスタイリストさん。

その声にあわせて次から次へとボタンの見本を出してくるお店の皆さん。
映画の中で使われるボタン1つを決めるのにさえ、これだけ多くのプロが係わっているのかと、なにか感動に近いものを覚えました。

さらに、いつも笑顔で私達を迎えてくれる問屋の皆さんが、どれだけのボタンの種類を把握されているのかも再認識。
プロ意識の高い方たちと取引させていただいていることを、そしてまた、それらのボタンを日本の皆さまにもお届けすることができることを、とても嬉しく思う瞬間でした。