南仏を旅して

227 てんとう虫が行く

皆さまは、てんとう虫の動きをご覧になったことがありますか?
てんとう虫は、右や左へちょこちょこと動いたり、同じ場所でクルクルと回ったり、高い方へ高い方へと登ったりします。

12日(水)から15日(土)に出かけた南仏への旅は、まさにてんとう虫のような2人なのでした。
昨年同様、今回もアヴィニヨン(Avignon)でレンタカーを借り、その周辺にあるいくつかの町や村を訪ねたのですが、読めない地名の案内板や意味の分からない道路標識に惑わされ、あっちへ行ったり、こっちへ行ったり…、何度も何度も道を間違えてしまいました。

また、日本の道路は交差点であるのに対して、フランスではロータリーになっているところが多く、そこから放射状に何本もの道が延びているのです。
そのため、正しい行き先が判るまでは、ロータリーの中をクルクルと(何周も)回ることに…。
そのうちに目は回ってくるは、周りの人達には笑われるはで、本当に大変です。

さらに、目的地の町や村に着いたら、町はずれの丘に登ってみたり、さらにその上にある古城に登ってみたり、町中に下りて来てからは教会の鐘楼に登ってみたりと…。
息を切らしながらも、高い方、高い方へと登る私達。

「何だか私達、てんとう虫みたい…」

…とは相方(水野)の談。
南仏をレンタカーで旅をする…なんて言うと、何だかカッコよく聞こえるかも知れませんが、その実は、かなりのドタバタ劇(珍道中)なのです。

ただし、今回の旅でも、本当に美しい町や村、風景を目にすることが出来ました。
またそのことを、心から幸せにも思いました。

なお、今回の旅の途中でふと思い出し、口ずさんだ歌が2曲…。
それは、荒井 由美さんの「花紀行」と、童謡「朧月夜」。
どちらも穏やかな春の風に乗り、南仏の青い空へと吸い込まれて行きました。
まるで青空に向かって飛んでいく、小さなてんとう虫のように…。