フランスと日本の貿易 フランスから日本へ

178 フランスから愛を込めて

日本の大手運送会社のパリ支店長さんとお酒を飲んでいた時のこと。

「阿部さん、ル アーヴル(Le Havre)の港から日本に向けて輸出される品物のうち、何が1番多いかご存知ですか?」

…と訊ねられました。

「ワインですか?」

…と答える僕に…

「ワインは2番。1番はお水なんですよ」

…とのお答え。

日本でもお馴染みのフランスのミネラルウォーターがル アーヴルの港に集められ、そこから日本に向けて船で運ばれていくのだそうです。
ちなみに、フランスから日本までは船足で約25日、出発前や到着後の税関検査を含めると約50日を要しているそうです(税関検査に時間がかかってますね…)。

いま、この文章をお読みいただいている皆さま、頭の中に世界地図を思い描いてみてください。
そして、フランス北部にあるル アーヴルの港から、たくさんのミネラルウォーターやワインが船に積み込まれ、イギリス海峡へと出て行く様子を想像してみてください…。
皆さまが、今まさに飲もうとしているそのお水、実はこんなふうにして旅立って行ったものなのです。

また、当店からお買い上げいただいた品物も同じようなもの。
アンティークのカフェオレボウルも、色鮮やかなバッグも、輸送手段こそ異なりますが、似たようなものなのです。
パリの北にあるシャルル ド ゴール空港で飛行機に積み込まれ、広大なユーラシア大陸を横切り、ハバロフスクや佐渡島の上を飛び越えて、成田空港へと向かいます。
先日ご注文いただいたお品物も、今頃はシベリア上空を飛んでいる頃かも知れません。

たくさんの、たくさんの人達の手によって、バトンリレーのように手渡しされていく品物たち。
海を渡り、空を越え、昼も夜も、ここフランスから日本へと運ばれて行きます。
お買い上げいただきました品物が、1日も早く、あなたのお手元に届きます様に…。