170 愛すべきフランスの地方菓子

先日、フランス人の友人から、ブルターニュのお土産にとお菓子をいただきました。
その名は、レ トゥイル ドゥ ラ メール(Les Tuiles de la Mer)。
直訳したら、海の瓦(かわら)とでもいうのでしょうか?

お菓子の形はイビツな円形で、直径約10cm、厚さ約1cmで、確かに瓦と言われればそう見えなくもありません。
また、その原材料には海草が使われているらしく、プロテインやアミノ酸、脂肪酸に食物繊維、ビタミンやミネラルなどの海の恵みが、豊富に含まれているのだそうです。

なお、食べた時の感想は素朴の一言。
ビックリするほど美味しいというものではありませんが、どこか懐かしい味がします。
色や形、食感などは、ちょうど日本のカルメ焼きのよう。

また、お菓子のパッケージは鮮やかな青と黄色で、荒波の中にすっくと立つ灯台が描かれた、いかにもブルターニュらしいデザイン。
しかし、パッケージに書かれた文字を読んでいくと、「カリカリ、ポキポキ!」とか、「職人による手作り」とか、「滋養強壮・疲労回復」などと記されており、どこかあか抜けない感じ…。

そして、極めつけは「LA CRAQUANTERIE」という製造元の名前。
日本風に訳したら、「カリカリ堂」とか「ポキポキ屋」という感じでしょうか?

パリの街中で見かけるお洒落なお菓子もいいけれど、地方の(田舎の)お菓子はどこか温かくていいですね。