015 ミルフィーユ?

こんにちは、フルールドクールの阿部桂太郎でございます。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

さて今日は、フランスのお菓子についてお話をしたいと思います。

皆さまは、ミルフィーユというお菓子をご存知でしょうか。
幾重にも重ねられたパイ生地の間にクリームがはさんである、サクサクとした食感のお菓子です。

先日、フランス人の友人が我が家に遊びに来た時のこと。
お土産に、ミルフィーユを持って来てくださいました。

「はい、これ。お菓子」という彼女からもらった包みを開けると、家内が「あっ ミルフィーユだ」と言いました。
すると、「えっ? ミルフィーユ? フランスではミルフォイユって言うけど…?」という彼女。

なお、フランスで言う「ミルフォイユ」の「ミル」とは、数字の「千」という意味。
また「フォイユ」は、草木の「葉」という意味です。

この、ミルフォイユの語源には諸説あるようですが、幾重にも重ねられたパイ生地が、たくさんの葉を重ね合わせたようであることから、「千枚の葉」、「ミルフォイユ」と呼ばれるようになったのが有力なのだそうです。

一方、日本で言う「ミルフィーユ」の「フィーユ」とは、フランス語で「娘」という意味。
そのため、「ミルフィーユ」を直訳したら、「千人の娘」ということになってしまいます。

お土産に「千枚の葉」ならいいけど、「千人の娘」なら高くつきそうねと、言う彼女。
しばらくの間、皆で大笑いをしてしまいました。

なお、このミルフォイユ、フランス発祥のお菓子で、西暦1800年頃にはすでにあったとも言われています。
約200年もの歴史がある、古いお菓子ということになります。

また現在では、一口にミルフォイユと言ってもさまざまな種類があるそうですが、彼女曰く、プラリネと呼ばれるはしばみの実から作ったクリームが使われて、そして表面には矢羽根に似た模様が描かれているミルフォイユが昔ながらのものなのだとか。

ところで、日本で「千枚の葉」と言えば、何を思い出しますか。
「千」の「葉」…、「千葉」…、そうです「千葉県」ですね。

伺うところによると千葉県には、「千枚の葉」にかけて、ミルフィーユと名付けられたゴルフ場があるのだとか!?
でもミルフィーユのままだと、「千人の娘」のゴルフ場になっちゃいますね。

以上、今日はフランスのお菓子、ミルフィーユ、いえいえ、ミルフォイユについてお話をいたしました。