ブルゴーニュのお値打ち白ワイン シャブリ
Chablisといえば、ブルゴーニュらしくChardonnay種100%の辛口の白ワインのみが産出される地区ですが、意外に知られていないのはディジョンから150kmも離れたYonne県にあり、ブルゴーニュというよりはシャンパーニュのお隣といった方がよさそうな、ちょっと離れた小島のような地区です。
パリにより近いので、パリからの小旅行などにおすすめですね。
土壌はディジョン以南のブルゴーニュが粘土質石灰岩なのに対して、Chablisはキメリジャンという白亜の湿った土壌、この中に大昔の牡蠣殻が入っているために牡蠣に合うワインとして有名です(日本の牡蠣よりもフランスの牡蠣の方が合います。お試しあれ)。
ひと口にChablisといっても格付けがあり、この4つに分かれています。
- Petit Chablis
- Chablis
- Chablis Premier Cru(17つのCrus)
- Chablis Grand Cru(7つのCrus)
味わいはPetit ChablisやChablisがレモン酸のきいたシャッキリしたワインなのに対して、格があがっていくに従ってミネラル分やうまみが濃くなり、ナッツ、クリーム、バターの香りも加わってがっちりした印象に、さらにGrand Cruクラスになるとシャンピニョンやトリュフの高貴な香りが出現します。
土壌ごとの香りの他に樽で熟成させるのか、ステンレス タンクで熟成させるのかも重要な要素です。
ステンレス タンクで醸成した場合、ミネラル感があるシャープなシャブリの土壌を生かしたものができますし、樽で熟成させた場合は樽のリッチな香りが加わってバターを使ったフレンチ ガストロノミーとより相性が良くなります。もし、生産者を訪れる機会があれば質問してみましょう。
ワイン販売をしている立場からいつも思うのですが、高級白ワインで一番お値打ちなのがChablisではないか、と。
というのもMeursault、Puligny-Montrachetなど飲み応えのあるブルゴーニュの白ワインが最低50ユーロ以上、うなるものはきりがないのに対してChablisではGrand Cruでも40ユーロ程度、この価格で大笑いが出そうな喜びワインが手に入るのです。Chablis万歳!
Chablis 2004 Domaine Wiliam Fevr
今回ご紹介するChablis 2004 Domaine Wiliam FevrはChablisで大手のドメーヌのひとつで毎年かなり手堅い上質のChablisを生産します。
今回テイスティングしたベーシックなChablisも1er Cruの畑に囲まれているだけあって骨格のしっかりしたいい土壌を感じさせるものでした。
色はうすーいレモンイエロー、香りは目の詰まった石灰の香りに、フレッシュなレモン果汁、アカシアの白い花の香り、新緑の植物香、わさびに似たホースラディッシュのぴりぴりした香りもあいまって涼しさを予感させます。
口に含めばさわやかな甘さ控えめのレモネードの味わいにしっとりしたミネラル、ナッツ、クリームのコクもあってなかなかリッチな出来。
これこれ、これぞChablisだよね、と夫婦で身をよじりつつ、暑い初夏はふけていきます。
Epoisse、Langreなどのウォッシュ タイプとのチーズと相性ばっちり。
ほかにはシンプルにスズキのグリルにレモンをきゅっと絞ってもいいですし、肉なら仔牛のハーブグリル、いずれもシンプルな料理がおすすめです。
このコラムは、在仏日本人会発行の会員向け新聞に掲載された記事を、許可をいただいて転載しています。
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